チャプター 73

エミリーは驚きに目を丸くした。まさか、ここはカップル専用のレストランだったというのか。

周囲を見渡すと、列に並んで待っていた人たちが皆カップルであることに、エミリーはようやく気がついた。手をつないだり、腕を組んだりしながら、男女が連れ立って店に入っていく。

目の前にいる店員は温和な笑みを浮かべたまま、エミリーとチャールズがいかにお似合いのカップルであるかを熱心に褒めそやし、あろうことか、二人の馴れ初めまでお節介にも尋ねてきた。

エミリーは泣き出したい気分だった。恥ずかしさのあまり、チャールズがどんな顔をしているのかを見る勇気すらない。数秒後、どうにか誤解を解こうと少し顔を上げたが、彼女が...

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